√yūto #08 疫病神 / Psychopath -中篇-

-陸咲コンツェルン(極悪非道サタン城)前-


足を踏み入れるな」って言ったのはパパだろ…。

どーせ進学かなんかの話だろう( ゚Д゚)マンドクセー。


怯むなオトコだろ友人、

ガツンと言ってやれ…。



ぅぅ~言えましぇん、、だって…怖いもん;
何でココのエレベーターって、



全面ガラス張りなんですかぁ~!!!!(泣)




うぃ~ 気持ち悪りぃ…(;´Д`)ゲロゲロ


って、いかんいかん…怯むな!怯むな!


\トントン/

『友人です、失礼致します。』



…なっ…



ボクは目の前の光景を疑う。


玄之助:「おぉ来たか友人、皆さんもお待ちかねだぞ。」



パパ、星状学園理事長、

そして…"早乙女眞白"。



友人:『お父様、皆様交えて今日は何ゆえのご用件でしょうか。』


玄之助:『まったく…相変わらず愛想のない奴だな。
     理事長とお前の担任が態々挨拶に来てくれたのだぞ?』


理事長:「担任の早乙女が随分友人君を心配してくれてね。
     私も社長とは暫くだったから一緒に連れて来たんだ。」


眞白:「ええ。失礼かとは存じましたが、
    家庭訪問は生徒を知る上で大切な事ですから。
    お父様も大変な立場ですし僕も何かお力になりたいと。」


玄之助:「聴いたか?友人。熱心な先生じゃないか。
     それに新任で星状首席のエリートだったと聴いてな。
     大そう驚いたもんだ。そしてお前を来させたのは他でもない。」


友人:『何でしょう。ボクはこの場に必要ないと解釈致しますが。』


理事長:「ほらほら陸咲君落ち着きなさい。
     君にとってもお父様にとっても良い事なのだよ?」



絶対にソレはない。


先ず眞白さんがパパに接触するために理事長を使い
そしてパパは損得勘定で二人と何かを結んだのは明らかだ。


一体コイツらは、

ボクをどーするつもりなんだ…。



玄之助:「やぁ、どうせお前がフラフラしていると思ってな。


     お前も知ってると思うが俺も華芽の合併で忙しい。
     紫苑もお前が居なくなって心が病んだのか今は病院だ。

     その話を早乙女君に話したら何と彼は情に深い。
     俺の代りに、お前の面倒を見ると仰ってくれてな。」



眞白:「はい。誠に畏れ多い事ですが、
    私も教職に就いたばかりでございますし、
    丁度僕も独身で、一人住まいでありますので
    友人君と生活を共にする中で、
    生徒との絆を、僕もまた友人君から学びたい次第です。」


玄之助:「ハハハ、やはり大した奴だ。早乙女君、気に入ったぞ。
     悪いがこのバカ息子の事を宜しく頼む。」


眞白:「勿体ないお言葉です。
    僕が責任を持って、友人君をお預かりさせて頂きます。」



眞白さん、いや…

この早乙女眞白計算機そのものだ。


ボクを連れ戻すために、パパの厄介払いを利用したんだ。
そして双方に利益が生まれた。


けれど絶対に早乙女眞白は
ソレだけでは終わらない。


パパに恩を着せ、更にボクと縁を深くして

星状学園
そして陸咲財閥ごと狙うつもりだ



しかし早乙女眞白はパパに勝てるのか…
いや、幾ら計算機の彼でもソレは出来ない

何故ならボクが、

彼の計算を狂わせればいい

だけなのだから。



友人:『お父様、承知致しました。
    早乙女先生、何卒よろしくお願い致します。』





-1時間後-


やはり待っていた。



「友人、お父様から公式にお墨付きを頂けた。
 コレからもどうぞ、よろしく。さぁ帰ろう。」



逃げられないんだもう。


逃げたらこのヒトパパに、

ボクは殺される



飼い犬でも飼いネコでも奴隷でも、
この際何だっていい。


絶対彼らの思う様にはさせない。


そのためには
ボクも彼らを"利用"してやる。



「随分大きくなっちゃったねぇ友人。
 でも流石だよ。綺麗な身体に成長した。


 キミのお母様は、
 とても美しい方だったのかも知れないねぇ。

 今のキミを見たらさぞ勿体なかったと嘆くだろう。」



コイツ…

ボクの過去まで調べていたのか…。



「また君に逢うまでとっても苦労したんだ。

 色々我慢をいっぱいして、漸く再会を果たした。

 だがコレでもう、我慢の必要はない…。」



痛い…痛い…

でもこんな痛み、
パパやこのオトコ、"エゴイスト"たちから受けた
多くのヒトたちの心の痛みに比べたら、

痛くも何ともない…。


ボクは絶対に赦さない。


罵倒されてきた通りの

"疫病神"

に、なってやるんだ。



「ゴメンな。久し振りだから少しやりすぎた。」



頭を撫でて愛でる
そして偽りの優顔をする



『平気です。でも先生、一つ約束してくれますか?
 顔と首には傷をつけないでくださいね。
 先生にとっても洒落にならない事になると思うので。』



笑っていればいい遊ばせてあげればいい

ヒトの温もりは、もう凍る程に冷たい

少しでもあったかいって信じた、ボクバカだったんだ



校内では紳士で誰もが憧れの王子様
その裏側は偏愛に満ちた鬼畜なエゴイスト


ハリウッドスターもビックリな

"サイコパス"。




前野:「お前また背ぇ伸びた?」


友人:『またソレ?しつこいよ。
    ソレともまだチビって言いたいの?』


前野:「いや、すっかりオレより高くなったから…
    お前、この短期間で15cm以上は伸びてるぞ?」


友人:『あぁ…この前の身体測定で175越えてた;』


前野:『お前さ、このままモデルとかイケるんじゃね?
    セクシーなパンツとか穿いてさ(笑)』


友人:『グラビアモデルかよ…。ハイハイ興味ない。』



判ってんのかよ…
この服の下、ボコボコなんだぞ…


ソレにやってる事っつったら、
グラビアモデルなんて生々しいモノじゃなく

無機質で使い捨ての

"オトナのおもちゃ"

なんだけどね。



前野:「そうそう、陸咲この噂知ってるか?」


友人:『ソレな♪ い~っつも当てになんない噂…』


前野:「まぁまぁ(笑) でも今回は面白いぜ?
    担任の早乙女、アイツ実はゲイらしいんだって!」



…えっ…



友人:『…ま、まさか(笑) ほら…いつも女子に囲まれて
    先生、ニヤニヤして鼻の下伸ばしてばっかじゃん…。』



前野:「ま、噂は噂だけどな。


    でもオレらの先輩が、アイツが大学生ん時に
    うちの男子生徒と付き合ってたって言っててさ。


    しかもアイツ、"シックス"持ちで
    生徒に自分の病気をうつしたんじゃないかって…。


    やべぇ…ホントだったらマジで怖えーよ;」



サプライズなプレゼントまで頂いて申し訳ないのですが


先生、残念ですがそろそろ、

ゲームオーバーへのカウントダウン

どうやら始まってしまったご様子です。



ありがたい事に
ボクにも協力者が居たんですよ。


善意の"第三者"に

感謝しないといけないですね。