√episode:0 #05 創世と破滅のプライマリー

勘の良い者はもう気づいたであろうと思うが、
イエロー"プライマリー"が持つ力


それは我々人類が生まれる遥か昔から繰り返されてきた
"天変地異"そのものである、
"創造"と"破壊"二つの力なのだ。



これは既に発見されているプライマリー、

トライシアンが持つ"誕生"の力

トライマゼンタが持つ"再生"の力

この二つの力の根源であり、終焉である


そして上記二つのプライマリーと大きく異なるのが、

力を二分するための"セカンダリー"を持つ点だ。

そのため、"パーソナル・トリガー"となる神も二人存在する。

恐らくそれが、浅黄の母と父である。


イエロー"プライマリー"と"セカンダリー"

謂わば"救世主""破壊神"という対を成す"メシア"

世界に安定を齎していたのであろう。


私は且つてのメシアと民による"儀式"に準えて、

このプライマリーを"クロスイエロー"と名付けた。


しかし運命の歯車が狂ったと言うべきか、

それとも在るべき形に戻ったと言うべきか

"プライマリー""セカンダリー"が結ばれ、

一つの"プライマリー"へと還った結果

悲劇にも一人で二つの力の宿主として

浅黄が誕生してしまったのだ。



二大プライマリーの概念からすれば、

"誕生""再生"に比べ

必要とは言い難い存在とも言える。


そのため私が発表した"クロスイエロー"は、

空想や妄想から生まれた"実しやかなもの"と評され

世界中に馬鹿者呼ばわりされた末に私は博士号を失った。


しかし、私は確信している。

この世のどんな存在であろうとも、

必ず始まり終わりがある。


その始終の存在が神話御伽噺と言うのならば

"誕生""再生"も在り得ない


これは"Y"のRGBに於いても言える事である。


且つて存在していたものが消滅に向かっている事

それは数多の論点からしても不必要だからではない

私は意図せずに起こる事不思議とは思えない

存在しないと思う者は見ようとしないだけである。


これは"クロスイエロー"の存在が、

生命科学者の私へ最初に教えてくれた事だ。



科学者としての号は失った私は嘆く所か大いに歓喜した。

これで怖れるものは何もない。


私が得たものは総て私だけのものになったからだ。

そして私は闇に手を染めていく。


触れてはいけない、禁断の扉の向うへ行くために…


●⇔GATEπeriphereia⇔▲

△TRIGONOMETRY OFFICIAL WEB