√sora #04: 拝啓、本日DKを拾いました。

今日は早上がりー♪

 何処で何して遊ぼっかなーん♪♪


帝都の街はエンタメの宝庫。

上京してから暇と思った日がない。


バイト詰めで殆ど朝帰りなものの、

たまにこーして早上がり出来て夜の街をブラつくのが楽しみ。


駅前広場は路上ミュージシャンでごった返している。

イメージ的に素通りされるモノだと思っていたが、

結構固定のファンを掴んでる人たちも居る。


やっぱり夢がある街だ。



おっと、いかんいかんコッチは風○街だった。

んも~空やんたらっ♪

 って、行ったこたねーよ


帝都は物騒だ、如何せん物騒だ。


ゴホン…よし、今日は裏道から帰ろう。



つかもう3月だっつーのにさみーなぁ…

普通に凍死しちゃうよマジで;

しかし…気味の悪い裏路地だなぁ…

何か出てきたらどーしよ。。



・・・!?!?



靴先に妙に生々しい感覚をした何かが当たった。


恐る恐る下を向くと…

学ラン…? 何だタダの高校生か。

まだこんなに若くして可哀相に…。よかった、ウ○○じゃなくて;



。。。


死体ぃぃぃぃ!?!?!?!?

死体!!死体!!!!

血まみれの高校生の死体!!!!

まだお肌がツヤッツヤの肢体!!!! 

更に羨ましい程長い肢体!!!!



帝都の闇を目の当たりにして

恐怖の余り死体を目の前に尻もちをついた。

薄っぺらい尻から全身へ凍り付くような痺れが走った。



「ィ…テェょ…」



何とまだ生きている。


高校生午前1時こんな所こんな状態で、

何らかの事件が遭ったに違いないとはオレでも判る。


警察を呼ぼうとケータイを取り出そうとすると、

一見、ヤンチャそうでボロボロのガキが縋る様に訴えた。



「電話やめて…ください…」



見た所、酷く暴力を振るわれた様で、

立つのもままならない彼を

この寒空の下でそのまま放って置けば確実に死ぬ


スルーすればオレも何らかの罪に問われるかも知れない…


そーなったらオレの華麗なるスターダム人生は、

コイツのせいですべてあぼーんだ。。。


『ほら、肩に掴まって。』



ブラ────ン。。。



デカい…デカすぎる…一体身長幾つだコイツ;


た、確かに?オレは他よりちょっと小さいかも知れねーけど、

コイツは或る意味予想以上に大物だ。。。



一先ずオレん家で保護したものの、

このままにしとくのはマジでヤバい。。。


素直に経緯を話した所で、相手は未成年

オレは残念ながら成人。。。


捨て猫ならぬ捨てDK


凄いもんを拾ってしまった…



やはり痛みが強いらしく呼吸を荒げる彼に、

オレは真面な手当てすら出来ず焦っていた。


その時だった。


ケータイに知らない番号からの着信…

彼にメスが入る前に捜査のメスが入っている事を予感した。


恐る恐る電話に出た。



空:『もしもし…』



"夜分遅く申し訳ありません、晴田空さんですか?
私、以前名刺を頂いた、海懐響と申します。"



人生、何があるのかホントに判らない。


だから例えどんな事も…

終わりたくっても続いちまうんだよー!!ちきしょー(;_;)